京都観光で人気の六波羅蜜寺と清水寺。六波羅蜜寺は空也上人像や平清盛像といった重要文化財が収められた歴史深いお寺で、清水寺はその壮大な舞台と絶景で多くの人を魅了しています。この2つの名所は比較的近く、同日に訪れることが可能です。
六波羅蜜寺から清水寺へのアクセス方法は徒歩やタクシーが一般的です。徒歩なら周辺の風情ある街並みを楽しみながら移動でき、タクシーなら短時間で快適に到着できます。どちらを選ぶかはあなたのスケジュールや人数次第です。
六波羅蜜寺と清水寺の基本情報
歴史ある京都の代表的な観光地、六波羅蜜寺と清水寺。どちらも文化財が多く、見どころに溢れています。
六波羅蜜寺の概要と見どころ
六波羅蜜寺は、951年に光勝空也上人によって創建されました。真言宗智山派に属する寺院で、西国三十三所第十七番観音霊場の札所として知られています。
本堂は重要文化財に指定されており、中央には十一面観音立像(秘仏、国宝)が安置されています。この仏像は12年に一度、辰年にご開帳されます。
他にも、平清盛坐像や空也上人立像など鎌倉時代の彫刻が有名です。計17体の仏像と肖像彫刻が展示され、そのうち14体が重要文化財となっています。
空也上人が口から6体の阿弥陀仏を出して念仏を唱える姿が印象的な空也上人像は特に見どころです。
住所は京都市東山区轆轤町81-1、開門時間は8:30~16:30で、令和館(宝物館)は9:00~16:15となっています。
清水寺の概要と見どころ
清水寺は8世紀末に開創された巨大な寺院で、京都東山区清水一丁目294に位置します。その本堂は国宝であり、崖からせり出した「清水の舞台」で非常に有名です。
この舞台では、四季折々の景色や紅葉の絶景を楽しむことができます。また、清水寺には日本最大級の三重塔があります。この塔は高さ約31メートルで、江戸時代の1632年に再建されました。
六波羅蜜寺から清水寺へのアクセス方法
六波羅蜜寺と清水寺は近距離に位置し、さまざまな方法で移動が可能です。それぞれの移動手段の特徴を理解し、目的に合った方法を選びましょう。
徒歩での行き方
徒歩での移動は約1.7km、時間にして20〜25分です。五条大和大路を東方向に進み、五条大橋を渡った後、清水寺へのルートに入ります。
道中には古い町並みや伝統的な建物も点在しており、京都の風情を楽しむには最適です。ただし、天候や体力に応じて判断してください。
タクシーでの行き方
タクシーでは所要時間が約6分です。料金はおおよそ1,000円ですが、交通状況により変動することがあります。
快適さや時間重視で選ぶ場合に便利です。特に荷物が多い場合や家族連れでの移動にはおすすめです。
バスを利用する場合: 最寄りの「五条大和大路・東山開睛館前」バス停から市バスに乗車し、「清水道バス停」で下車します。その後、徒歩12分で清水寺に到着します。バス料金は230円と経済的で、公共交通機関を効率的に利用できます。
電車を利用する場合: 六波羅蜜寺最寄りの京阪「清水五条駅」から直接清水寺に向かう電車ルートはありません。乗り換えを要するため、時間と手間がかかる点で非推奨です。
所要時間と費用の目安
六波羅蜜寺から清水寺への移動には、選ぶ手段によって所要時間と費用が異なります。以下では、それぞれの移動方法を具体的に比較します。
移動時間の比較
各アクセス方法による移動時間は以下の通りです:
自動車: 約6分で最短時間を実現します。交通状況が良好な場合、スムーズに到着可能です。
徒歩: 1.7kmの距離を約20〜25分で移動します。途中、京都の旧市街地の景色を楽しめるのが魅力です。
バス: 約10〜15分間バスに乗車し、下車後徒歩約12分、合計で約25分程度かかります。
時間を最優先する場合は、自動車が最適です。一方、ゆっくり観光も楽しみたいなら徒歩が適しています。
各アクセス方法の費用
移動方法による費用も比較のポイントです:
自動車: 高速料金は不要ですが、清水寺周辺の駐車場代が発生します。例として、近隣駐車場では時間制で料金が発生します。
バス: 京都市営バスの料金は1回約230円です。経済的かつ一定の時間で移動可能です。
徒歩: 費用はかかりません。ただし体力面の負荷を考慮する必要があります。
アクセス時の注意点とおすすめポイント
アクセス時の注意点
バス停の選択: 「五条坂」と「清水道」バス停のいずれからも清水寺へ行けます。それぞれ徒歩約12分ですが、坂道があるため、歩行が容易なルートを吟味するのがおすすめです。
駐車場の確保: 六波羅蜜寺には専用駐車場がありません。清水寺周辺の駐車場(例: akippa 清水霊山駐車場、パラカ 京都市清水第4)をあらかじめ予約することでスムーズな移動が可能です。
渋滞情報の確認: 自動車での移動を考える場合、周辺は観光地のため交通量が多いことが予想されます。渋滞情報を事前に確認して、効率的なルートを選んでください。
六波羅蜜寺の見どころ: 歴史的価値の高い彫刻を鑑賞できます。本堂(貞治2年建立)では静寂の中、国宝である『木造六観音像』を堪能できます。空也上人像など、他にも名品が多数展示されています。
清水寺の見どころ: 国宝である本堂や「清水の舞台」からの眺望は一見の価値ありです。三重塔、仁王門といった建造物も必見ですが、紅葉の名所としても非常に有名です。秋に訪れるなら、鮮やかな景観を楽しめるでしょう。
まとめ
六波羅蜜寺から清水寺へのアクセスは、徒歩やタクシー、バスなど複数の選択肢があり、それぞれに特徴があります。目的や時間、予算に応じて最適な手段を選ぶことで、京都観光をさらに充実させられるでしょう。
移動中には京都の歴史や風情を感じられるスポットが点在しているため、道中も楽しみの一つになります。ぜひ自分に合った方法で、両寺院の魅力を存分に堪能してください。
質問:FAQs
六波羅蜜寺と清水寺は同じ日に回れますか?
はい、六波羅蜜寺と清水寺は近接しており、同じ日に回ることが可能です。徒歩で約20〜25分で移動できます。また、タクシーなら約6分とさらに短時間でアクセスできます。
六波羅蜜寺から清水寺へはどんな交通手段がありますか?
徒歩、タクシー、バスが一般的です。徒歩では約1.7kmを20〜25分かけて移動し、街の風景を楽しめます。タクシーは約6分で、料金は1,000円前後です。バスは清水道バス停から徒歩を含め約25分ほどです。
清水寺を訪れる際のおすすめルートは?
観光を楽しみたいなら、六波羅蜜寺から清水寺へ徒歩で移動するルートがおすすめです。京都の古い町並みを堪能できます。時間優先ならタクシーを利用すると便利です。
六波羅蜜寺には駐車場がありますか?
六波羅蜜寺には専用の駐車場はありません。そのため、清水寺周辺の駐車場を利用するのが一般的です。事前予約を行うとスムーズに訪れることができます。
六波羅蜜寺の一番の見どころは何ですか?
六波羅蜜寺の一番の見どころは国宝の十一面観音立像です。鎌倉時代の彫刻や空也上人像など、歴史的価値の高い展示物も大変人気です。
清水寺の「舞台」とは何ですか?
清水寺の舞台は本堂の前に広がる木造の舞台で、京都市街地の絶景を眺めることができます。その壮大な景色から季節ごとに多くの観光客が訪れる名所です。
六波羅蜜寺から清水寺へ徒歩で行くメリットは?
徒歩での移動は約25分かかりますが、京都の歴史ある街並みや風情を楽しむ絶好の機会です。観光気分を味わいながら移動できるのが最大の魅力です。
清水寺の見学にどれくらい時間がかかりますか?
清水寺の見学にはじっくり回る場合、1〜2時間程度を見ておくと良いでしょう。広大な敷地と多くの見どころがあるため、時間に余裕を持つことをおすすめします。
六波羅蜜寺と清水寺の訪問時に注意する点は?
どちらも坂道が多いため、歩きやすい靴を履くことが重要です。特にバス利用時には「清水道」や「五条坂」バス停からの坂道を考慮してください。