京都を訪れるなら、一日乗車券がとても便利です。観光地を効率よく巡りたいあなたにとって、交通費を気にせず移動できるのは大きな魅力でしょう。
でも、初めて京都を訪れると「どこで一日乗車券を買えるのか」と迷ってしまうこともありますよね。
京都で一日乗車券とは
京都で一日乗車券は、市内の交通機関を1日中何度でも利用できる乗車券です。京都市交通局や京阪バス、阪急バスなど、発行事業者ごとに対象エリアや利用できる交通手段が異なります。
主な一日乗車券には、市バス・京都バス一日乗車券カード、地下鉄一日券、京都観光一日乗車券(バス・地下鉄共通)、そして民間の各種観光用パスがあります。
例えば、市バス・京都バス一日乗車券カードはバス限定、京都観光一日乗車券はバスと地下鉄の両方に対応しています。
一日乗車券を利用すると、嵐山、金閣寺、銀閣寺、清水寺、祇園エリアなど主要観光地へ追加料金なしで何度もアクセスできます。有効期間は購入日もしくは券面記載日限定の1日間です。
払い戻しは未使用・未開封時のみ受付が多く、有効期限を過ぎた券は利用できません。枚数限定や時期限定商品の販売も存在しています。
一日乗車券の価格は、券種によって500円から1,400円程度まで複数あります。例えば、市バス一日券は大人700円、子ども350円、京都観光一日乗車券(バス・地下鉄共通券)は大人1,400円、子ども700円で提供されています(2024年6月時点)。
購入できる主な場所
京都で一日乗車券を手に入れる方法は複数存在します。主な購入場所を押さえることで、観光の移動をよりスムーズに進められます。
駅構内
駅構内では主に地下鉄各駅の窓口で一日乗車券を購入できます。2019年以降、地下鉄烏丸線・東西線のほぼ全駅が対象です。
窓口にスタッフが不在の場合も、改札付近のインターホンで係員に購入希望を伝えると案内があります。券売機での取り扱いは駅により異なります。
特に京都駅、三条京阪駅、四条駅など主要駅では英語表記や多言語案内板も整備されています。多くの駅でクレジットカードによる支払いも可能です。
バス営業所
バス営業所でも一日乗車券を直接購入できます。京都市バス烏丸営業所、西賀茂営業所、九条営業所、梅津営業所、横大路営業所といった市バス主要営業所が対象です。
営業所の窓口では、現金対応のほか、交通系ICカードへのチャージサービスも行っています。各営業所は朝8時台から夕方まで営業しており、定期券や他の乗車券も購入できるため、混雑を避けたい場合にも便利です。
オンラインでの購入方法
京都の一日乗車券は、スマートフォンやパソコンからオンラインでも手続きできます。
地下鉄・バス一日乗車券:KANSAI MaaSアプリを使って事前にデジタル券を購入できます。購入後、アプリ上に発行されたQRコードや予約情報を、京都市交通局の案内所や市バス・地下鉄定期券発売所などの窓口で乗車券へ引き換える必要があります。コンビニでの現地購入や受取サービスは、現時点で未対応です(2024年時点)。デジタル券単体では直接改札通過はできません。窓口引換の際は、スマートフォン表示画面か印刷した購入情報をご提示ください。
京阪電車京都1日乗車券:スルッとQRttoアプリから購入すると、購入直後からデジタル乗車券としてスマートフォン画面で利用できます。駅の自動改札にQRコードをかざすだけで乗車・降車が可能です。余分な手続きなしでそのまま観光に出発できます。利用可能エリアは石清水八幡宮駅~出町柳駅、宇治線、石清水八幡宮参道ケーブルで、改札機がQRコード対応です。
オンライン購入のメリットと留意点
混雑回避:駅の窓口に並ばずに済み、現地到着後すぐに移動を開始できます。
多言語対応:アプリは日本語・英語など多言語表示に対応しているため、日本語に不慣れな場合でも迷いません。
チケットレス:京阪電車京都1日乗車券は完全なデジタルチケットです。紙の乗車券発行・管理が不要です。
引換手間:地下鉄・バス一日乗車券は、現地引換作業が必要です。観光ルートの最初に窓口があるか事前に確認してください。
一日乗車券の利用方法とメリット
一日乗車券は、当日限り市バスや地下鉄に何度でも自由に乗り降り可能な乗車券です。紙券の場合、バスでは乗車時に運転士へ提示します。地下鉄では改札機へ通して利用します。
デジタル券はKANSAI MaaSアプリで事前購入できますが、現地窓口で紙券に引き換える必要があります。京阪電車ではスマートフォン購入後、QRコードを改札機にかざすことでそのまま利用が可能です。
一日乗車券利用には次のメリットがあります。
交通費節約:一日乗車券1枚で複数回の乗降が可能なため、現金支払いと比較して移動回数が多い場合に交通費を大幅に抑えられます。市バス・地下鉄一日乗車券(大人1,100円)は3回以上の乗車で元が取れるケースが一般的です。
観光効率向上:京都の主な観光地(金閣寺、銀閣寺、清水寺、祇園など)への多ルート移動がスムーズに行え、再入場やルート変更も容易です。時間を有効に活用しながら、広範囲のスポット巡りが可能です。
優待特典:京阪電車のデジタル一日乗車券には、沿線の社寺や施設で割引等の特典が付帯します。たとえば、伏見稲荷大社や宇治平等院など指定施設入場料割引の適用事例があります。
多言語やキャッシュレス対応:KANSAI MaaSやスルッとQRttoアプリでは、日本語、英語、中国語、韓国語に対応しています。チケットの購入から利用までキャッシュレスで完結し、外国人観光客にも利用しやすい環境です。
以下の表は主要な一日乗車券の概要です。
名称 | 有効範囲 | 価格(大人) | 購入方法 | 特典例 |
---|---|---|---|---|
市バス・地下鉄一日乗車券 | 市バス・地下鉄全線 | 1,100円 | 窓口・アプリ(引換要) | なし |
京都観光一日乗車券 | 市バス・地下鉄全線 | 1,400円 | 窓口・アプリ(引換要) | なし |
京阪電車「京都1日乗車券」(デジタル) | 京阪線京都エリア全域 | 800円 | スマホアプリ(QR入場) | 沿線社寺・施設割引 |
注意点とおすすめの利用シーン
注意点
デジタル券の取扱:デジタル券(KANSAI MaaSアプリで購入)の利用では、スマートフォンアプリで購入後、市バス・地下鉄案内所や地下鉄駅など指定窓口で紙の一日乗車券への引換が必要です。直接デジタル券で改札やバスに乗れません。京都駅前や北大路バスターミナル、主要な地下鉄各駅が引換対応施設です。
市バス車内での購入制限:一日乗車券は市バス車内でも販売されていますが、数量が限られています。多くの時間帯や混雑する日(例:春・秋の観光シーズン)には売り切れとなる場合が多いです。確実に入手したい場合、市バス・地下鉄案内所、定期券発売所、地下鉄駅窓口での事前購入がおすすめです。
利用エリアや券種の選択:京都市内の一日乗車券は種類(市バス専用、地下鉄専用、バス・地下鉄共通)や利用可能エリアが異なります。たとえば市バス・京都バス一日乗車券カードは、山間部や市外区間の利用では追加運賃が必要な場合があります。乗換予定経路や訪問地を事前に確認してください。
払い戻し・再発行:未使用・未開封の場合のみ、購入場所での払い戻しが可能です。券面破損や紛失時の再発行不可なので取扱に注意が必要です。
有効期間:一日乗車券は発券当日(買ってすぐの日)しか使えません。前日や事前購入時は、乗車予定日を確認してください。
おすすめの利用シーン
複数観光地の周遊:清水寺、銀閣寺、金閣寺、嵐山、祇園、伏見稲荷など市内主要観光地を1日で巡る際、一日乗車券の利用が有効です。4~5以上の移動(例:京都駅→銀閣寺→清水寺→嵐山→祇園)で一般運賃よりコストダウンできます。
グループやファミリーでの移動:家族や友人グループでの観光移動なら、人数分の一日乗車券購入によって各自が自由に乗降でき、待ち合わせ時も柔軟にルートを変更できます。市バス・地下鉄共通券なら移動区間を意識せずに経路設計が可能です。
混雑期や雨天時の観光:春・秋の大型連休やイベント、天候不順の日も、一日乗車券を使えば繰り返し公共交通を使えるので観光計画の調整が容易です。目的地変更や急な立ち寄り先追加の際でも追加運賃がかかりません。
体験型・街歩き観光:寺社巡り、カフェ巡り、美術館や市場巡りなど、細かな移動を繰り返す行程には一日乗車券が機動性を高めます。途中下車や乗換を気にせず、好きなタイミングで移動できます。
京都近郊からのアクセス:市内滞在ではなく近郊から日帰り来訪の場合も、京都到着後すぐに一日乗車券へ切替えるプランが効率的です。京都駅前案内所を活用すればスムーズに観光スタートできます。
一日乗車券活用データ
主な活用シーン | 推奨券種 | 交通費目安(通常運賃) | 節約効果 |
---|---|---|---|
市内観光地一日4-5カ所巡り | 市バス・地下鉄一日乗車券 | 1,200円~1,600円 | 約500~700円節約 |
家族(4人)市内主要地移動 | バス・地下鉄共通券(4枚) | 4,800円~6,400円 | 2,000円以上節約 |
市バスのみで近距離を10回乗降 | 市バス一日乗車券カード | 2,300円 | 約1,300円節約 |
京都駅起点の嵐山・金閣寺・祇園巡り | 市バス・地下鉄一日乗車券 | 1,500円以上 | 最大1,000円節約 |
※市バス・地下鉄一日乗車券(大人900円・子ども450円)
※2024年6月時点の価格・運賃(京都市交通局公式情報)
まとめ
京都での観光をさらに快適にするためには一日乗車券の選び方や購入場所を事前に把握しておくことが大切です。あなたの旅程や訪れたいエリアに合わせて最適な券種を選びましょう。
事前にオンラインで購入しておけば現地での時間も有効に使えますし混雑も避けられます。京都観光を思い切り楽しむために一日乗車券を賢く活用してみてください。
質問:FAQs
京都の一日乗車券はどこで購入できますか?
地下鉄各駅の窓口や自動券売機、主要バス営業所、オンラインアプリ(KANSAI MaaS、スルッとQRtto)で購入できます。市バス車内でも購入可能ですが、数に限りがあり、事前購入が安心です。
一日乗車券で利用できる交通機関は何ですか?
券種によりますが、京都市バス、京都バス、地下鉄、京阪電車などで利用できます。購入前に対象エリアと利用可能な交通手段を確認しましょう。
一日乗車券の料金はいくらですか?
券種によって異なり、おおむね500円~1,400円程度です。交通手段や有効エリアによって料金が変わりますので、目的に合わせて選びましょう。
オンラインで一日乗車券はどうやって買いますか?
KANSAI MaaSやスルッとQRttoの公式アプリから購入できます。KANSAI MaaS券は窓口引き換えが必要ですが、京阪のデジタル券はQRコードでそのまま使えます。
一日乗車券の払い戻しはできますか?
未使用かつ未開封の場合のみ払い戻しが可能です。購入後に利用を開始した券や使用済みのデジタル券は払い戻し不可なのでご注意ください。
一日乗車券の有効期間はいつまでですか?
購入当日の始発から終電まで有効です。翌日に持ち越して使うことはできませんので、必ず購入日中にご利用ください。
デジタル一日乗車券はどのように使いますか?
京阪電車では購入したアプリのQRコードを改札機にかざして利用します。バス・地下鉄共通券は購入後、現地窓口で紙券と引き換える必要があります。
一日乗車券のメリットは何ですか?
何度でも乗り降り自由なので、交通費が節約でき、多くの観光地を効率よく巡れます。一定回数以上利用すれば元が取りやすく、特典割引も受けられます。
市バスの車内で一日乗車券を購入できますか?
可能ですが、枚数限定なので売切れの可能性があります。確実に入手したい場合は駅窓口やバス営業所、オンラインでの事前購入がおすすめです。
どんな人に一日乗車券はおすすめですか?
観光地を複数巡る方、グループや家族旅行、混雑期や雨天時の移動、街歩きを楽しみたい方におすすめです。近郊からのアクセスにも便利です。